広い、大海原を
ゆっくり・・
ゆっくり・・
自由に気持ちよく泳ぐ、「海の守り神」として大切にされてきたホヌ(ウミガメ)
人と自然が共存していた古代。
ホヌは、人間の子供達が大好きでした。
時々、ホヌは人間の子供に“姿”を変え、一緒に遊んでいたようです。
しかし、子供達が浜辺で遊んでいるとサメが子供を襲うことがありました。
ホヌは子供に化け、自らサメの標的になり人間の子供達を守ってくれました。
この言い伝えが「海の守り神」と言われる由来になり
多くのハワイアンから親しまれ愛されるようになったそうです。
しかし、現在とても深刻な問題をかかえていること知っていますか?
実は、ウミガメの「オス不足問題」です。
新しく生まれたアオウミガメの調査が行われたところ、なんと99%がメスだったそうです。
その原因は、気象変動の「温暖化」といわれています。
ウミガメは、卵から孵化する際の「温度」によって性別が決まってきます。
「100パーセントがオスになるかメスになるかの温度範囲は、わずか数℃ほどです」
“29.3℃” この温度をほんの少し下回るとオスしか生まれなくなり
反対にそれより暖かければメスしか生まれてこなくなるそうです。
今後もこのまま気温の上昇が続いてしまったら、「生まれてくるのはメスばかり」という状況になり
そう遠くない将来に、絶滅してしまう可能性があります。
温暖化は、意外な形で生態系に影響を及ぼし始めています。
わたしたち人間だけではなく、同じ生き物たちにも住みやすい環境を。
そして、次の世代に大切なバトンを渡していきましょう。